在宅勤務1年半、Web会議で試したヘッドセットの感想(スピーカーもあるよ)

在宅勤務 イヤホン ヘッドセット 日常を楽に

Covid-19による急速な働き方の変化により、IT関係の仕事をしているうちの夫、ふぁじ夫は完全に在宅勤務にシフトすることになりました。
オフィスに出向くのは年に数回程度で、すっかり自宅がオフィスとなっている今日このごろです。
こんな状況なので、当然日々行われていた会議もすべてWeb会議、リモートでの実施となっております。
もちろん、今まで普通に行ってきた対面の会議とは違いますので、快適に効率よく確実に実施できるよう、今まで様々な試行錯誤をしてきました。
その中で今回の記事では、特に会議を円滑に行うためのヘッドセットとスピーカーについて、妻のふぁじ子がまとめたいと思います。
何か一つでも参考にしていただければ幸いです。

さて、とにかく、日々行っていた会議がすべてリモートで実施となってしまいました。
そんなリモートでのWeb会議が毎日何時間もあると、ちょっとでもストレスの少ない機器を選びたいです。
しっかり聞こえるか、しっかり自分の声が届くかということは、会議に大きく影響することですので慎重に選ぶ必要があります。

スピーカーについて

ふぁじ夫はヘッドセットを常時装着するのはしんどいので耐え難く、聞くことが主体のセミナーや自身にとってあまり重要でない会議はスピーカーを使っています。
使用しているPCに高性能なスピーカーやマイクが搭載されていればそれでもいいのですが、昨今流行りのリモート帰省にも使えるので試してみたスピーカーもありますので、まずはスピーカーからご紹介したいと思います。

PCの内蔵スピーカー

現在会社から支給されているPCはB&Oのサウンドシステムが搭載されているビジネスノートPCだからなのか、違和感なく普通に使えます。
使い物にならないんじゃないかなぁと思っていたので意外でした。
すぐに試せるものなので、スピーカーを試されたい方は一度使ってみてはいかがでしょうか。

Jabla SPEAK 510

Ankerのモノとどちらにしようかと悩んでいたのですが、Ankerのモノを使っている同僚から聞こえてくる音声が微妙だったので、こちらにしました。

会議用デバイスのリーディングカンパニーなので当然なのでしょうが、会話品質は非常に高く、非常にクリアな音声です。
ただ、マイク性能が良すぎて部屋の反響音が聞こえたり、窓を開けていると隣の公園で遊ぶ子どもたちの声まで拾ったりします。
それなりに音を拾うと思って使った方がいいですね。
ぼそっとグチを言ったらクリアに拾われて伝わってしまうリスクがありますのでご注意ください。

ヘッドセットについて

主体的に参加しなければならない会議はヘッドセットを使います。
リモート環境での会議は、いろんな音が同じように聞こえてくるのでスピーカーよりも耳に直接音が届くヘッドセットの方が集中して聞き取れるように感じているからです。
また、主体的に参加する会議では発言機会も多いため、マイク性能もよいものが求められます。
スピーカー性能、マイク性能の両方に満足のいく製品を探す必要があるということです。
しかし、ネットで情報を得ようとしてもほとんど有用なものが見つかりませんでした。(今でも全然ありません)

その理由はレビューしている人がほとんどいないからです。
PCでヘッドセットを接続するには、ざっくり分けて2種類のプロファイルがあります。
一つは「HFP」というマイクとスピーカー用のもの、もう一つは「A2DP」というスピーカーのみのものです。
(細かくはもっとあります。接続時のビットレートなど難解ですが面白い世界なので、興味のある方は調べてみてください。)
当然、会議では会話しますのでマイクとスピーカー用の「HFP」のヘッドセットを使うのですが、ネット上にレビューがあるのはスピーカー用の「A2DP」(SBCやAAC、Apr-Xなど)のものばかりです。
ヘッドセットが重要視されているのは音楽鑑賞するときが多いからでしょう。
もちろん、スマホの通話でヘッドセットを使用されている方は多くおられるので「HFP」のレビューもいくらかはありますが、それはスマートフォンで使用したときの情報です。
PCのとスマホではヘッドセットの動作が異なるようなので、会議用としては全く当てになりません。
(PCとヘッドセットとの相性もありますので、このレビューも当てにならないかもしれません…)

そんなこんなで、これぞというヘッドセットに出会うまで長い道のりでしたが、とりあえず、今のところの最適解を見つけました。
その間に試した製品をあれこれご紹介したいと思います。

さて、ヘッドセットにはヘッドホン型とイヤホン型の2種類があります。
また、イヤホン型の中にもインナーイヤー型(Airpodsみたいな形)とカナル型(AirpodsProみたいな形)があります。
カナル型は装着すると耳が密閉されるので声を発したときに自分の声が反響して(外耳道閉塞効果というようです)非常に話しにくくストレスです。
自室の静かな環境で使うことが多いふぁじ夫は、インナーイヤー型中心に自分にフィットするものを探しました。

なお、ヘッドホン型にも密閉型やオープン型など種類があるのですが、ヘッドセットとしてはあまり試していないので細かいことは説明できません。
ヘッドホン型をお探しの方、すみません。

Apple EarPods

ちょっと前までiPhoneについていた、有線のイヤホンです。
多くの方が使ったことがあるのではないでしょうか。
いきなり有線!?とがっかりされた方もいらっしゃるかもしれません。
ヘッドセットで重要なスピーカーとマイクの性能を評価するのに基準がないとわかりにくいと思いましたので、この記事ではこのポピュラーな製品の性能を基準とします。

スピーカー性能、マイク性能ともに問題ありません。
テレビを見ていると、リモート出演している方が結構使っているので、性能的に申し分ないのだろうなと思います。
もちろん、有線ですのでバッテリーの心配はありません。
ワイヤレスにありがちな突然のシャットダウンや充電不足、混線による通信不安定などなく抜群の安定性です。
ですので、いざというときのためのバックアップ用として、常にPCに接続して待機させています。

そうしたときに、このイヤホンは、単体だとケーブルがちょっと短いです。
会議をしながら椅子で伸びをしたり、立って屈伸したりできないので、延長ケーブルを足すといい感じです。
延長ケーブルは音質に関わりますので、ちゃんとしたものを選ぶことをお勧めします。
ちなみに、ふぁじ夫が使っているケーブルのリンクを貼っておきますのでよければ参考にしてください。
50cm程度が邪魔にならなくていい感じです。

Philips TAT3265

前置きが大変長くなってしまったので、早めに大本命をご紹介します。
こちらが、ふぁじ夫がようやく見つけた、現時点でのインナーイヤー型のベストチョイスです。

完全ワイヤレス、かつ、軽量なので、抜群の身軽さで、装着のストレスはほぼありません。
スピーカー性能も明瞭に聞こえますし、左右どちらかが途切れることがほぼありません。
(途切れると会話相手が瞬間移動したみたいに感じてすごく気になります)
マイクの性能も十分で苦情を受けたことはもちろんなく、会議相手である同僚に聞こえ方を確認しても違和感は全く無いとのことでした。
Bluetoothの飛距離もよく、2階にある自室から装着したまま1階のキッチンに飲み物を取りに行っても問題なしです。

気になる点は、バッテリーの持ちが心もとないということでしょうか。
ただ、この製品のバッテリーの持ちが特に悪いということではないです。
ワイヤレスだとどれも同じ悩みを抱えることになります。
だいたい5時間弱でバッテリーが切れるため、連続して長い会議があると、バッテリーが持たないので違うデバイスにスイッチする必要があります。

SOUNDPEATS TrueAir2

バイオセルロース振動板を採用という、昔のソニーの高級イヤホンを彷彿する魅力的な響きですが、音楽を聞くと普通のイヤホンです。
パナソニックのRP-HJE150-Kに近い感じがします。

つけ心地はインナーイヤー型の中でナンバーワンです。
マイク性能、スピーカー性能ともに問題もありません。

しかし、左右の音声が結構飛ぶので、聞いているとストレスが溜まります。
また、Bluetoothの飛距離が十分でなく、PCのある部屋から出ると音声が乱れてしまいます。
USB-Cに対応しているのですが、1A以上の電流で充電するなとしつこく注意書きされているため、スマホの充電器と併用できないのも残念な点です。

Xiaomi Mi 完全ワイヤレス イヤホン 2 Basic

安いし、使い物になればラッキーと思って購入しました。

スピーカー性能は問題なく、音もよく左右の音が途切れることはありません。
しかし、声が聞こえにくいというクレームをもらい、使用中止しました。
声が小さく籠もって聞こえるとのことでした。
マイク性能がよければコスパが高かったのに、残念です。

また、スティックの部分が大きくて、つけ心地もイマイチでした。

TaoTronics SoundLiberty 88

マイクのAIノイズキャンセル機能搭載に期待して購入しました。
しかし、PCとの相性が悪かったのか、スピーカーからの音がAMラジオ並みの雑音混じりで使う気になりませんでした。

防水性能が高いのと、Bluetoothの飛びは抜群に良いので、スマホにつないで洗車字や庭仕事など電子機器には過酷な状況で使うのに重宝し、案外これらの用途で活用しています。

同じ機種はもう販売されていないようなので、後継機のリンクを貼っています。
もしかしたら、スピーカー機能がかいぜんされているかもしれませんね。
私はもう買いませんので、もしも使われたのであれば感想を教えてほしいです。

Jabra Elite 65t

Web会議用のデバイスといえばJablaでしょ!ということで初期に購入したものです。

スピーカー性能、マイク性能とも申し分なかったのですが、カナル型特有の話にくさと、ゴリッとした装着感が気になり、ヘッドセット探しが始まるきっかけとなった製品でもあります。

イヤーピースを小さいものに変えて圧迫感を取ることができたので、カフェなど騒がしい環境で使用してみると、騒がしい周りの騒音が遮断されるというメリットがあります。
話にくさはありますが、それ以上に聞こえやすいため、外出時に騒がしい環境ではこちらをメインに使用しています。
また、少し混んだ電車の中から会議に参加しても(もちろん聞くだけです)混線せず、音が途切れなかったのは、さすがJabraといったところでしょうか。

JBL TUNE205BT

有線のヘッドセットだと当然ながらケーブルが煩わしくなり、初めて手にしたワイヤレスヘッドセットです。
スピーカー性能、マイク性能、バッテリーの持ち、全てにおいて問題はありません。
また、左右ともに接続されているため、当然ながら左右感の音飛びもありません。
Bluetoothの飛距離も十分で、ふぁじ夫が持っているワイヤレスヘッドセットの中で一番です。

ただ、ケーブルの途中にマイクが付いているため、襟のところからマイクが服の中に入り込んだりするので常に気にしておく必要があり、それが結構ストレスになりました。
ですので、これがきっかけで、マイクの位置が固定される完全ワイヤレスヘッドセットを探すようになりました。

紹介している製品のリンクは後継機になります。
バッテリーの持ち時間が伸び、USB-Cにも対応したので、その点は使い勝手は向上していると思います。

Shure SE215&UNI-A

音楽鑑賞用として使うことがメインですが、出先のカフェで使っていました。
トリプルフランジャーのイヤーチップを使っているからか、カナル型にも関わらず耳の中で声の反響が少なく、意外にも話しやすかったです。
マイク性能はプロ用マイクのトップメーカーだからか抜群で、何回か音がクリアだねと言われたことがあります。

ちょっとケーブルが長いのが鬱陶しいですが、用途にハマれば意外と使える逸品です。

Jabra EVOLVE 40

Web会議用ヘッドセットというと、ヘッドホンにマイクがぴよーんと伸びてついているイメージがあって、その分野でスタンダードな製品として選びました。
スピーカーもクリアですし、マイク性能も試した中ではダントツです。
ウェビナーで実施される製品セミナーやカンファレンスで、プレゼンターがよく使用しているのも納得です。
初めての顧客との会議など、少しでも相手に良い印象を与えたいならこれ一択でしょう。

ただ、毎日使うと非常に鬱陶しいので、ふぁじ夫は全く使っていません。

Padmate PaMu Quiet

ノイズキャンセリング搭載と外耳道閉鎖効果を低減する設計という謳い文句だったので、試してみたくなり購入しました。
マイク性能もスピーカー性能も問題なかったですし、つけ心地も良かったのですが、発声時の違和感があって、使い続けることはありませんでした。
ただ、ノイズキャンセリングってこんなに効果があるのかと感心しました。
集中したいときに騒音をシャットアウトするのに大活躍しています。

記事を書いていて気がついたのですが、これは騒がしい外で使うのが適しているかもしれませんね。
今度、外出先でWeb会議に参加するときにJabra Elite 65tの代わりにこれを使ってみようと思います。

今後試してみたい製品

いろいろな製品を試してきましたが、まだまだ気になる製品はたくさんあります。
ということで、ここではまだ購入していませんが、使った人の話や、製品レビューから試したいなぁと思っている製品をご紹介します。

AfterShokz OpenComm

骨伝導スピーカーで全く耳をふさがないので、発声時の違和感は皆無じゃないかと期待しています。
同僚が使っているのですが、マイク性能は問題ないですし、スピーカー性能も問題ないそうなので試してみたいです。
カチューシャみたいに頭にはめて使うので、その装着感がどうなのか、買う前に試してみようと思っています。

JBL Tune 225 TWS

JBLのインナーイヤー型完全ワイヤレスです。
海外のレビューを見ていると、スピーカー性能もマイク性能も、Bluetoothの飛距離も悪くなさそうなので、今ふぁじ夫が一番気に入っているPhilipsのTAT3265が発売されるまでは、日本でも発売されないかなぁと期待して待っていました。
物理ボタンなので、誤作動が起こりにくいのが魅力です。やっぱり、物理ボタンがあると安心ですよね。スマホも…。

なぜかAmazonで売っているので、参考のためにリンクを載せていますが、日本での正規販売はないと思われます。
今後、日本で正規販売してくれるのを期待しています。
ふぁじ夫の運が悪いだけかもしれませんが、今回レビューした上記の製品のうち3台も初期不良や故障により、保証対象で交換となってしまいました。
たかがヘッドセットといえど精密な電子機器です。壊れることもあります。
ですので、きっちり保証対応してもらえるものを購入することを強くお勧めします。


ここまで夫の代筆をしてきたのですが、いやぁ、びっくりしました。
どんだけヘッドセット買ってるんや!!
めちゃ散財してるやん!!
どうりで在宅勤務がはじまった時期に、やたらとアマゾンがやってきていたはずね…。
今後試したい製品とか…。きっと買うんでしょうね。
どなたか、試された方はこっそり感想教えて下さい…。
こんなにヘッドセット、いらんやろ…。

それから、製品紹介の中でも書いていますが、ぜひとも皆さん、保証付きのものをご購入ください。
夫が購入した中で3台も初期不良や故障したものがありました。
保証があったので無償で対応してもらえましたが、そうでなければ悲しいです。
非正規品を安くで購入しても、壊れてしまったら余計な出費です。

ということで、ぜひとも皆さん、こちらの記事、参考にしてみてください!
せめてもの心の救いです。
なんか、最後はケチくさいまとめになってしまいました。あしからず。

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